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睡眠時無呼吸症候群の診断・治療

当クリニックでは睡眠時無呼吸症候群の診断・治療を行っております。早期発見・早期治療がとても重要となる病ですので、以下のような症状が気になる方はお早めにご相談ください。

Q.「睡眠時無呼吸症候群」とはどのような病ですか?

A.その名の通り、睡眠中に呼吸が停止してしまう病です。

人は仰向けに寝ると舌が上向きの状態になります。特に睡眠中は筋肉の緊張が緩むため、のどの奥に自然と舌が深く沈み込む形になります。その際、呼吸として鼻や口から取り込まれる空気は、のどの奥のわずかな隙間(上気道)を通り抜けて行き来します。人により筋肉の緩み方やのどの形状はさまざまに異なっていますが、慢性的にいびきをかかれる方などはその閉塞が強くなっている可能性が考えられます。無呼吸状態が断続的に続くと、寝不足や酸欠状態による体への悪影響が生じ、呼吸が弱くなったり、ひどい場合には心不全といった深刻な事態を引き起こす可能性があります。睡眠時無呼吸症候群は男女問わず起きる病であり、小児のお子さんにもみられることがあります。身近な方から「いびきの音がうるさくて寝れない」「夜中に息が止まることがあるので心配」といった指摘を受けて診察室にいらっしゃる患者さんもとても多いです。

Q.どのような症状が現れますか?

A.眠りが浅くなることで睡眠障害が起き、次第に日常生活にさまざまな支障をきたすようになるのが特徴的な病です。

まず自覚症状として患者さんから多くある訴えとしては、「朝スッキリ目覚められない」「日中に強い眠気を感じる」といったものです。慢性的な寝不足に陥ることにより、集中力や記憶力が低下し、日中の活動が次第に困難になることがあります。重篤な場合は、居眠り運転など命に関わる甚大な事故を引き起こすこともあります。睡眠不足は自律神経の調整機能に深刻なダメージを与えるだけでなく、無呼吸に伴う血中酸素濃度の低下により血圧上昇による心筋梗塞や脳卒中のリスクが急激に高まる可能性をはらみます。

一方で、自覚症状が全くない方も少なくありません。ご家族の方などから「いびきの音が大きい」「呼吸がたびたび止まっているような気がする」といったような気づきがあった場合には、早期に一度ご相談いただくことをおすすめします。

Q.診断はどのように行われますか?

A.まずは問診で症状の程度やご要望をお伺いし、必要に応じて適切な検査を行います。

当院では患者さんの通常の睡眠の様子をモニタリングできるよう、ポータブル式の簡易検査機器を用いて診断いたしております。ご自宅で鼻や胸などにセンサーを取り付けていただき、いつも通り就寝いただくと体の向きや寝返りの回数、仰向けで寝ていた時間の計測や血中酸素濃度といった診断に必要なある程度の数値データが収集できます。睡眠時無呼吸症候群は検査による無呼吸指数によって、軽症・中等症・重症と分類されます。無呼吸になる原因が気道が塞がることによる閉塞性なのか、呼吸機能の異常による中枢性であるのかといった判別もこちらのデータを分析することで比較的容易に診断できます。

Q.治療はどのように行われますか?

A.主にはCPAP(シーパップ)という治療法を用いています。

ホースのついたマスクを鼻や口に取り付け、装置から空気を気道に送り込む仕組みです。弱い空気圧をかけることで、気道の塞がりを防ぎます。圧の度合いは患者さんの呼吸状態に合わせて随時自動調節されています。CPAPは保険内で行える治療法です。また、ご自身のいびきの音量にお悩みの方は、音の軽減をメインにして治療を行うことも可能です。

無呼吸の根本原因として注視されている「肥満」

無呼吸の主原因として特に問題となるのは「肥満」です。患者さん側における肥満の改善も根本的な治療においては重要な課題のひとつです。肥満は高血圧などの生活習慣病や心臓疾患の発生リスクを高める危険因子です。将来のご自身の身体のためにも、根本的な問題解決を目指して根気強く取り組むことが大切です。

Q.睡眠時無呼吸症候群になりやすい人の特徴はありますか?

A.特に肥満症の方は要注意。また、舌の落ち込み具合が通常より深い方や長期的な鼻づまりに悩まされている方、顎の形状が小さい方も注意が必要です。

睡眠時無呼吸症候群の大きな要因のひとつは肥満です。脂肪によってのどの気道がより狭くなることで通常より無呼吸状態が起きやすくなります。比較的中等症以上の重い症状になってから診察にお見えになられる方が多いため、早期の治療開始はとても重要な課題です。

その他、痩せている方の中にも舌の落ち込み具合が深い方や、強い鼻づまりによって空気の通り道が一時的に細くなり無呼吸状態が起きることもあります。また、顎の小さい方は空気の通り道も細い場合が多いので注意が必要です。

Q.子供が無呼吸になる原因とはどのようなものですか?

A.原因には二種類考えられます。

ひとつは肥満。もうひとつは小児の場合、のどの奥にある扁桃腺が体に対して大きいことで構造上いびき音が出やすくなります。加えて風邪を引くなどすると、口蓋垂(のどちんこ)の上部にあるアデノイド扁桃腺も腫れるため、さらに気道が狭くなります。ひどい風邪を繰り返していたり、蓄膿症などの鼻炎によって小児でも大人同様、一時的に呼吸が止まることがあります。適切な薬物治療を用いることで気道の閉塞を改善する必要があります。お子さんの場合、体の成長とともに自然と改善することも多いですが、無呼吸検査は大人同様のものをお子さんにも使用できますので必要に応じて検査することが可能です。お子さんの気になる症状がある場合には、お早めにご相談ください。

気になる症状がある方やいびきにお悩みの方はまずはご相談を―

日中の眠気や体のだるさといった感覚は誰しもが感じることであり、精神的なものと捉えられがちなものです。しかしながら、実はそれが病気のサインであることも少なくありません。特に睡眠中の出来事はご自身では気づきにくいものです。睡眠時無呼吸症候群は特別に睡眠外来を持つような大きな病院にかからなくても、身近な耳鼻科で診断・治療することができます。気になる症状をお感じの場合には、まずはお早めにご相談いただき、一度検査にお越しいただくことをおすすめします。

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