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2023.08.25

急性中耳炎~痛みや発熱が治った後に気をつけることは?

急性中耳炎になったあと、中耳に滲出液しんしゅつえきと呼ばれる液体がたまり、「滲出性しんしゅつせい中耳炎」を引き起こすことがあります。
フィンランドのオウル大学のTapiainen博士は、生後6カ月から15歳までの84人を対象とした研究で、急性中耳炎と診断されて抗菌薬を投与された小児は、抗菌薬を投与されなかった小児に比べ、滲出液が止まるのが平均2週間早かったことを報告しています。
一方、抗菌薬投与の副作用として、下痢(12%)、嘔吐(9.5%)も認められたとのことです。
滲出性中耳炎は、急性中耳炎のように痛みや発熱はないものの、症状が長引くと、難聴の原因となることもあります。
ただ、急性中耳炎そのものの診断も難しいため、Tapiainen博士は、さまざまな検査によって慎重に急性中耳炎の診断を行い、抗菌薬の投与を検討すべきと述べています。



(文責:株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》)

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