2021.10.25
牧草花粉に対する通年の免疫療法は15年後でも効果が持続する
アメリカの研究です。
牧草の花粉によるアレルギー性鼻炎に対する免疫療法は、季節前のみに行うよりも通年で行った方が、長期にわたり有効性が高いことが示されています。
アレルギー性鼻炎に対する免疫療法は、牧草花粉の抽出物を皮下注射するもので(皮下免疫療法)、この研究では、アレルギー性鼻炎の患者さん37人に対して、22人には皮下免疫療法を季節前に、15人には1年を通じて(通年)行われました。
3年間の治療後、通年治療を受けた患者さんのほうが季節前治療のみを受けた患者さんよりも、症状・投薬スコアに意味のある改善がみられ、また治療から15年後でも通年治療の患者さんのほうがスコアは良好でした。
喘息など他の症状にも、通年治療の患者さんのほうに良好な改善がみられました。
(文責:株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》)