2021.11.29
ネイルサロンのドライヤーはループス病変を引き起こすことがある
米国の症例報告です。
ネイルサロンで使用されている乾燥ランプが放出する紫外線は、爪の周囲に皮膚エリテマトーデス※1と呼ばれるループス病変を生じさせる可能性があります。
南アジア系の35歳女性とアフリカ系米国人の40歳女性は、いずれも2か月に1回、ネイルサロンで爪を乾かすために乾燥ランプを使用していましたが、その後、爪周囲に発赤など皮膚エリテマトーデスの症状を発症しました。
2人の患者は、これまでに全身性エリテマトーデス※2及び円盤状エリテマトーデス※3との診断を受けていました。
これらのループス病変は数週間後には消失し、これは他の部位で生じていた皮膚エリテマトーデス病変にみられたのと同様の経過でした。
※1:赤い皮疹を特徴とする皮膚症状[ループス病変]が皮膚エリテマトーデスと呼ばれます。
※2:全身性エリテマトーデスは、自己の免疫が自身の体を攻撃する自己免疫疾患です。
※3:円盤状エリテマトーデスは、平らで円形の皮疹が特徴的にみられます。
(文責:株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》/引用: ロイターヘルス)