2022.06.24
CPAPが苦手な睡眠時無呼吸患者さんに救世主?
現在、中等から重症の睡眠時無呼吸症候群の治療法としては、顔面にマスクを装着し、気道へ空気を送り込むCPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)が主流です。
ただ、なかにはCPAPで効果が得にくい、あるいはマスクが苦手な患者さんもいます。
そこで注目されているのが、体内に埋め込んだ特殊な装置により、無呼吸になったときに舌の神経に電気刺激を与え、気道の通りを良くするHNS(舌下神経刺激療法)という治療法です。
マイアミ心臓血管研究所のWalia博士は、CPAPあるいはHNSで治療中の患者さんを1年間追跡し、HNSの方でより睡眠や生活の質の改善が認められたと報告しました。
本研究の結果から、CPAPが合わない中等から重症の睡眠時無呼吸患者さんでは、NHSが症状改善に役立つ可能性があると考えられます。
(文責:株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》)