2022.07.25
副鼻腔に炎症があると、脳の機能低下の原因に?
海外の実験から、慢性副鼻腔炎の患者さんでは、脳の活動に何らかの異変がみられることが明らかになりました。
米ワシントン大学のJafari博士は、以前から「慢性副鼻腔炎の患者さんは、集中力や思考力が低下しがち」と気づいていました。
そこで博士は、慢性副鼻腔炎の患者さんの脳をMRIで撮影、その活動について分析したところ、健康な人に比べて「前頭-頭頂ネットワーク」という部位の機能が低下していることが分かりました。
「前頭-頭頂ネットワーク」は、人間の認知処理に関係する部位として知られています。しかも、慢性副鼻腔炎が重症になるほど、機能はより低下していました。
「慢性副鼻腔炎が脳に及ぼす影響について、さらなる研究を進める必要がある」とJafari博士は話しています。
(文責:株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》)