2022.09.26
スマホでSASを発見できる時代に?
SAS(睡眠時無呼吸症候群)は通常、専門施設に入院し、ポリソムノグラフィーという検査を行うことで診断されます。
ソウル大学のKim博士らは、スマホで録音した呼吸音から、SASを発見する方法を考案しました。
SASは通常、1時間あたりの「無呼吸」と「低呼吸」の合計回数によって軽症(5回以上)、中等症(15回以上)、重症(30回以上)に分類されます。
Kim博士らは、スマホで録音した呼吸音の特徴を分析し、軽症、中等症、重症にあてはめるための独自の計算式を考案しました。
正式にSASの検査を行った重症度分類に対し、この計算式による重症度の正確性は、それぞれ88.2%、82.3%、81.7%でした。
各国のSASの研究者らは、「患者にとって睡眠の状態を知るきっかけになるかもしれないが、正確なSASの診断はムリ」「なぜなら、SASの診断には血中酸素飽和度などが必要」などとコメントしています。
(文責:株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》)