2022.10.27
アレルギー性鼻炎の治療が喘息予防にも
現在、アレルギー性鼻炎の治療法として、アレルギーの原因であるスギ花粉やダニなどのアレルゲンを少量ずつ服用し、体をアレルゲンに慣らして症状を和らげる「アレルゲン免疫療法」があります。
ドイツの最新の研究では、アレルゲン免疫療法を受けた患者さんは、受けていない患者さんに比べ、喘息になるリスクが40%減ったと報告されています。
鼻と気管支は同じ空気の通り道でつながっているため、鼻に炎症があると喘息を発症しやすいことが知られていますが、本研究の結果から、アレルギー性鼻炎に対するアレルゲン免疫療法は喘息の予防にもなると期待できます。
ただし本研究では、アレルゲン免疫療法を「3年以上続けた場合」により効果が高いことも報告されており、地道な努力が必要と言えそうです。
(文責:株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》)