2022.12.23
人間の鼻は1兆以上の匂いを嗅ぎ分ける
これまでの研究で、人間が認識できる匂いは約1万程度と考えられてきました。
米国ロックフェラー大学のVosshall氏らは、匂いの入った3つの小瓶を用意し、実験参加者26人に、1つだけ異なる匂いが入れられた瓶を当ててもらう実験を行いました。
この瓶の匂いは128種類の匂い分子を混ぜて作られ、参加者は嗅ぎ分けの実験を264回行いました。
その実験結果をもとに、人間が平均的にどれくらいの匂いを嗅ぎ分けられるかを計算した結果、「最低で1兆種類」となる結論を導き出しました。
Vosshall氏らは、日常生活においては研究で使用された128種類より多くの匂い分子が存在するため、1兆という種類でも少ないと考えており、「人間は、匂いを嗅ぐのがとても得意なんです」と述べています。
(文責:株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》/引用: ロイターヘルス)