2023.05.25
アレルギーを持つ子どもは川崎病になりやすい?
川崎病は、全身の血管に炎症が起こり、将来的に狭心症や心筋梗塞を引き起こすリスクのある病気です。
その原因は今のところ不明ですが、台湾の国立台湾師範大学のYan-Jung Chang博士らは、川崎病と診断された子どもは、川崎病でない子どもに比べ、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎、蕁麻疹などアレルギー性疾患の有病率が高かったことを報告しています。
Yan-Jung Chang博士らは、こうしたアレルギー性疾患が川崎病の発症を引き起こしているのではないかと話しています。
一方、同じ台湾のHo-Chang Kuo博士は、川崎病を発症するのは主に2歳未満、この年齢でアレルギー性疾患を持つ子どもは少ないとして、「川崎病を発症し、その後にアレルギー性疾患を持つようになるのでは」と述べており、この問題については今後も詳細な調査が必要と考えられます。
(文責:株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》)