2023.06.23
意外にも、聴覚障害は重度より軽度の方がうつ病になりやすい
聴覚障害のある人は、健常な人に比べうつ病になりやすいと言われています。
さらに最近の研究から、聴覚障害の重症度とうつ病の関連について、あらたな結果が報告されています。
米国の国立難聴およびその他コミュニケーション障害研究所(NIDCD)のLi博士は、18,000人の成人を対象に聴覚検査とうつ病に関するアンケートを行ったところ、軽度の聴覚障害のある人は、重度の聴覚障害のある人に比べうつ病になりやすいことが明らかになりました。
これは、聴覚障害が重度にまで至った人は、すでにそのことが診断され、軽度や中程度の人よりも補聴器や人工内耳などの治療やサービスにつながっているためと考えられます。
「聴覚障害のある人は、どのような対処法があるかを知り、サポートを得る必要がある」とLi博士は言います。
(文責:株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》)