2023.07.25
SASのある20～30代の女性は、脳卒中になりやすい？
台湾の中国医薬大学のHsu博士らは、台湾の国民健康保険のデータを用いた調査から、SAS（睡眠時無呼吸症候群）の患者さんでは脳卒中になるリスクが37％増加することを明らかにしました。
その中でも20～35歳の女性の場合は、リスクが5倍近くまで増加すると報告しています。
女性でリスクが増加する点について、Hsu博士らは、上気道の太さや代謝などが関係しているかもしれないと述べています。
ただ、この調査結果について各国の研究者らは、「喫煙やBMIの関連が検討されていない」「SASを悪化させるホルモン成分を含むピル（経口避妊薬）服用の有無が検討されていない」などと指摘しており、SASと脳卒中の関係についてはさらなる研究が必要となるでしょう。
（文責：株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》）
