2023.09.28
睡眠時無呼吸症候群に対する外科的治療の可能性
現在、世界ではほぼ10億人がSAS(睡眠時無呼吸症候群)を患っている一方で、その半数はCPAPの治療が合わないと推定されています。
そこでオーストラリア・ウーロンゴン大学のMackKay博士は、外科的に喉の組織を切除するUPPP(口蓋垂軟口蓋咽頭形成術)と、高周波舌縮小術を組み合わせた治療により、SASの重症度を示す無呼吸・低呼吸指数(AHI)を56%減少させたことを報告しています。
このため、CPAPの治療が不向きと考えられる人にとって、外科的手術は無呼吸を治療するための選択肢の一つになると期待されます。
ただし、米国アイカーン医科大学のVargas博士は、「手術の結果は長期的に追跡する必要がある。手術で切除したのどの組織は、数年でふたたび成長する可能性がある」と指摘しています。
(文責:株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》)