2023.10.26
補聴器装着で、子どもの言語スキルがアップ
子どもの難聴が軽度の場合、親はすぐに補聴器を装着させるべきか、しばらく待つべきか悩みがちです。
米国の聴覚学者であるMoeller氏らは、補聴器を装着中の3歳と5歳の子ども180名を対象としてデータを分析した結果、補聴器を装着していた期間が長いほど聴力が改善し、スピーチなどの言語スキルが向上することを明らかにしました。
Moeller氏は、補聴器の装着により、子どもの聴力は、重度難聴なら中等度まで、中等度なら軽度にまで改善する可能性があると述べ、「補聴器の装着は早いほど良い。今は、生後1カ月の子どもでも補聴器を装着できる技術がある」と推奨しています。
さらに共同研究者であるアイオワ大学のTomblin氏は、「言語スキルは学習にとって非常に重要。子どもの補聴器の価格は安くはないが、コストに見合う価値はある」と強調しています。
(文責:株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》)