2024.01.26
人工内耳を装着した子どもの音感は?
米国のジョンズ・ホプキンズ大学のLimb博士は、人工内耳を装着した子どもでも、音楽が楽しめる可能性があると指摘しています。
Limb博士は、人工内耳と正常聴力の子どもそれぞれ10名を対象として、ゴードン音楽適性テストによりリズムやピッチ(音の高さ)、メロディーなどの音感を評価しました。
その結果、テストの合計スコアは正常聴力の子どもの方が高かったものの、リズムやハーモニーなどの項目は、正常聴力と人工内耳の子どもで差はありませんでした。
Limb博士は、このようなテストを用いて個々の音感の特性を把握し、リハビリ法を開発することで、「多大な労力が必要かもしれないが、聴覚障害のある子どもでも音楽のレッスンを受け、楽しみ、上達することも可能になるだろう」と述べています。
(文責:株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》)