2024.02.22
扁桃摘出術後によくある合併症
外来※での扁桃摘出術を受けた成人3万6000人を対象とした米国の調査によれば、約5人に1人が、術後2週以内に重い合併症を生じていました。
合併症の内訳としては、痛み11%、出血6%、脱水症状2%であったと報告されています。
この結果について米国のトーマス・ジェファーソン大学病院の耳鼻科医Rosen氏は、「脱水症状があるとかさぶたがはがれ、出血しやすくなる」と指摘しています。
また別の医師は、扁桃摘出術を受けた患者の中では、成人と比較すると子どものほうが早く回復することに着目し、「子どもは術後、学校を休んで安静に過ごすが、成人はすぐ仕事に戻ろうとするためでは」と推測しています。
また、米国ペンシルバニア州立大学のScanlon氏は今回の報告を受け、「扁桃摘出術後にどのような合併症が生じるかが分かったことで、術後の対策に役立つ」と述べています。
※:日本での扁桃摘出術は、一般的に1週間程度の入院により行われます。
(文責:株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》)