2024.05.24
母乳で育てると、乳児の耳感染症を減らす?
米国の調査によると、乳児の約半数は1歳までに1回は耳感染症を経験しているそうです。
実際、テキサス大学医学部のChonmaitree博士らが健康な乳児を1年間追跡したところ、367人中143人が耳感染症を発症していたことが明らかとなっています。
ところが、そのうち母乳で育った乳児に関しては、耳感染症を発症するリスクが大幅に減少したそうです。
その他、肺炎球菌ワクチンを接種していたり、タバコの煙にさらされる機会の少ない乳児についても耳感染症を発症しにくいことも明らかとなりましたが、いずれも統計的に意味のある結果ではありませんでした。
母乳が耳感染症の発症を減らす理由としては、母乳が細菌と闘う抗体、免疫グロブリンといった物質を増やし、乳児の免疫力を高めるためと考えられます。
(文責:株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》)