2024.06.21
聞こえが良くなると他者との交流が増え、うつも改善
高齢になり耳の聞こえが悪くなると、引きこもりやうつになることが知られていますが、
これまでの研究で、難聴になっても補聴器をつけた患者は、より良い生活を送れることが明らかになっています。
そこでパリのピティ・サルペトリエール病院の研究者らは、65~85歳までの患者94名に人工内耳を埋め込んで検討を行ったところ、埋め込み前に認知機能が低下していた37名中30名で改善が認められました。
また、埋め込み前には約4割でみられたうつも、埋め込み後は約2割に減っていました。
この効果について研究チームは、「人工内耳を埋め込むと、会話がより明瞭に聞き取れるようになれる。それにより社会的な交流が活発になり、認知機能やうつの改善につながる」と述べています。
(文責:株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》)