2024.07.26
じつは遅れている、高齢者の難聴に関する研究
難聴は従来、正常な老化現象であるとして、医学的に研究される機会はそう多くありませんでした。
実際、1946年から2017年にかけて、高齢者の難聴を扱った出版物は、小児の難聴を扱った出版物の1/5程度であったそうです。
なかでもテーマを「人工内耳」に限ると、高齢者者の難聴を扱った出版物は、小児の難聴を扱った出版物の1/22という結果でした。
しかし、米国ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生大学院のDeal博士によると、現在、70歳以上の3人に2人が難聴を患っているそうです。
また、高齢者の難聴は認知機能の低下など、健康状態の悪化と関連することも分かっているため、「難聴による影響は大きく、この分野でのさらなる研究が必要」とDeal博士は述べています。
(文責:株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》)