2024.11.29
職場の騒音で難聴になる可能性を予測
米国では、20~69歳までの約15%が、職場などの騒音をきっかけとして難聴に悩まされているといわれています。
ただ、難聴を発症する原因は不明であり、遺伝的な体質の関与を指摘する説もあります。
オーストリア・ウィーン環境衛生研究所のKundi博士は、鉄鋼会社で働く労働者125名を追跡調査し、騒音にさらされた内耳の細胞がどれだけ早く回復するかを示すTTSテストを行いました。
すると、本テストにより難聴の危険ありと判断された労働者の82%が、実際に数年後には聴力を失っていました。
Kundi博士は、本テストは高価ではないため、職場での聴力検査に組み込むことが可能と提案しています。
しかし別の研究者らは、「この検査を広く普及させるより、すべての労働者を難聴のリスクがあるとして対策を講じることが必要」と指摘しています。
(文責:株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》)