2024.12.27
PCI治療後、SASがあるとどうなる?
カテーテルを用いて詰まった血管を広げるPCI(経皮的冠動脈形成術)は、急性心筋梗塞などの心疾患に対し一般的に行われている治療です。
シンガポール国立大学心臓センターの Lee博士らは、PCI施行から平均2週が経過した68人の患者さんを対象に調査を行ったところ、約35%がSAS(睡眠時無呼吸症候群)を有していました。
その後24カ月間追跡調査を行ったところ、SAS群では約35%が心臓や脳の病気を発症しましたが、非SAS群ではそれらの病気の発症は約5%にとどまっていました。
この結果から、Lee博士らは、「PCIを施行した心疾患の患者さんにはSASの検査を実施し、SASのあることが分かれば、CPAPなどの治療を提供すべき。それにより予後が改善される可能性がある」と述べています。
(文責:株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》)