2025.01.31
進行喉頭がんにおける治療選択の考え方
進行喉頭がんの治療に関し、喉頭を温存できる可能性があるとして、近年は手術治療より化学放射線療法等の非手術治療の選択が高まっています。
しかし米国アイカーン医科大学のMegwalu医師らは、約5,400人の患者を対象として調査を行い、手術治療群の2年/5年生存率が64%、44%であったのに対し、非手術治療群の2年/5年生存率は57%、39%と低いことを明らかにしました。
その背景には、非手術治療は有効な治療法であるものの、不適切な患者選択や、治療後の不十分なフォローアップがあるのではないかと博士らは推測しています。
その上で、非手術治療が適している患者として、「腫瘍がそれほど大きくなく、全身状態が落ち着いており、周囲のサポートが得やすい環境にあればより良い結果が得やすいのでは」と述べています。
(文責:株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》)