2025.01.31
子どものSASの治療、予防はロイコトリエンがカギ?
ロイコトリエンとは、炎症反応において重要な役割をもつ物質であり、気管支炎や喘息などの症状を引き起こすことが知られています。
アテネ大学医学部のKaditis博士らは、SASの子ども13名と再発性扁桃炎の子ども12名を対象として、ロイコトリエンの合成に関わる4つの酵素の発現について調査を行いました。
両グループともに4つの酵素すべてを発現していましたが、SASの子どもは再発性扁桃腺の子どもに比べ、ロイコトリエンC4の合成に関わるLTC4s酵素の発現割合が有意に高いことが明らかになりました。
Kaditis博士らは、「幼少期にロイコトリエンC4の合成を阻害する薬物を用いた治療を行えば、SASの原因となるアデノ扁桃肥大の治療や予防につながる可能性がある」と述べています。
(文責:株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》)