2025.02.28
SASの患者、CPAPの種類で治療効果が違う?
SAS(睡眠時無呼吸症候群)の治療であるCPAPは、患者の顔に装着したマスクから気道に空気を送りこむ治療法ですが、マスクの種類としては主に、鼻だけを覆うマスク(鼻マスク)、口と鼻を覆うマスク(フルフェイスマスク)があります。
米国ウェイル・コーネル医科大学のEbben博士は、中等度および重度のSAS患者を対象として、鼻マスクからフルフェイスマスクへ、またはその逆に切り替え、SASの症状に変化が生じるかどうかを調査しました。
その結果、鼻マスクに切り替えた患者は、フルフェイスマスクに切り替えた患者に比べ、AHI(「無呼吸」と「低呼吸」の合計回数)の回数が大幅に減少していました。
そのため、Ebben博士は、「逆に、鼻マスクからフルフェイスマスクに切り替える場合は、治療効果を維持するため、CPAPの圧力を上げる必要があるかもしれない」と述べています。
(文責:株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》)