2025.02.28
子どもの難聴、アプリを用いたキットで改善
難聴は、小児期によくみられる障害の一つです。
その原因として多いのが滲出性中耳炎であり、治療法としては、慢性中耳液を排出することを目的として、人工耳管を埋め込む「グロメット手術」などが行われています。
しかしコロナ禍において、英国ではこのグロメット手術の提供が一時的に停止されてしまいました。
そこで英国ケンブリッジ大学小児科医のBrown博士は、滲出性中耳炎で耳が聞こえにくい子どもたちのために、骨伝導ヘッドセット、Bluetoothマイク、アプリを用いたキットの開発に成功しました。
Brown博士らは、26人の難聴の子どもを対象にこのキットを使用したところ、24人の親が、子どもの聴力が「正常」または「正常よりわずかに劣る程度」であると回答しました。
本キットは比較的手ごろな価格であり、重要な発達段階にある子どものたちの聴力を改善できることが期待されます。
(文責:株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》)