2025.05.30
補聴器の使用率、難聴に加え視覚障害があると低下する結果に
高齢になり難聴となった場合には、補聴器を使用し、日常のコミュニケーションを維持する必要があります。
米国ジョンズ・ホプキンス大学医学部のNieman博士らは、70歳以上の米国人約1,000万人のデータを解析した結果、難聴と視覚障害を持つ人は、難聴だけの人に比べ、補聴器の使用率が半分以下であることを明らかにしました。
その背景について、Nieman博士は「補聴器を使用するには、小さな機器から電池を交換するなど、視覚障害者にとって難しい操作が多い」と指摘しています。
さらに博士は、「補聴器の利用は、難聴だけの人に比べ、難聴と視覚障害を持つ人ではより必須のアイテムとなるはずです。聴覚障害、視覚障害は別個に捉えられることが多いが、医療はどちらもあわせて対応できるよう、総合的なアプローチが必要」と述べています。
(文責:株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》)