2025.07.31
慢性副鼻腔炎、手術でぐっすり眠れるように?
米国ユタ大学の鼻科学/副鼻腔・頭蓋底外科部門のDr. Altは、慢性副鼻腔炎の重い症状の治療のため「機能的内視鏡副鼻腔手術」を受けた成人405名を対象に研究を行いました。
405名うち、60名は術前にSAS(睡眠時無呼吸症候群)を合併していました。
そして、機能的内視鏡副鼻腔手術を行った結果、すべての患者で慢性副鼻腔炎の症状改善が得られましたが、SASのない患者は、SASのある患者にくらべ睡眠の質についても大きな改善が得られていました。
「慢性副鼻腔炎は、単なる鼻づまりではなく慢性的な疲労やうつ病をともなう病気であると認識すべき」とDr. Altは指摘します。
本研究に参加していない医師らも、「重度の慢性副鼻腔炎の患者は、手術によって睡眠の質をはじめQOLが改善できる可能性が高い」と述べています。
(文責:株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》)