2025.07.31
アレルギーと睡眠中の呼吸障害は相互に関係している?
一般的に、アレルギーがあると睡眠の質が悪くなると考えられています。
そこで米国ニューヨーク医科大学のDr. Shelleyらは、アレルギー患者67名と非アレルギー患者33名を対象に、レム睡眠※中におけるRDI(1時間当たりの無呼吸・低呼吸の回数をあらわす指標)について評価を行いました。
その結果、アレルギー患者は、非アレルギー患者に比べ、レム睡眠中のRDIが中等症・重症に相当する可能性が約4倍という結果になりました。
逆に、RDIが中等症・重症の患者は、正常・軽症の患者に比べ、アレルギー患者である可能性が5.1倍でした。
このことは、アレルギーとレム睡眠中の呼吸障害は相互に関連していると考えられ、本研究に参加していない別の医師らも、「アレルギーの治療は睡眠障害を改善し、睡眠障害の治療はアレルギーを改善する可能性がある」と述べています。
※:睡眠中に眼球がすばやく動く眼球運動を伴う睡眠段階で、脳の活動は活発だが、身体の筋肉は弛緩している状態をさす
(文責:株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》)