2025.08.29
小児耳下腺摘出術による顔面神経麻痺は一時的
耳下腺摘出術を受けた小児では、術後、顔面神経麻痺が現れることが知られています。
そこでシカゴ小児病院の研究チームは、2008~2015年に実施した小児耳下腺摘出術90件(患者87人、平均年齢8.3歳)について検討を行ったところ、94%が良性疾患に対する手術で、平均手術時間4.09時間、平均入院期間2.24日でした。
そして術直後、32例(36%)の患者で顔面筋力低下が見られましたが、そのうち30例は一過性で、平均61日で回復しました。
研究チームのDr.Carterは、「経験豊富な小児頭頸部外科では、小児耳下腺摘出術は安全に実施でき、合併症は少ない。顔面麻痺は多くの場合一時的で、術後2カ月以内に回復が期待できる」と結論しています。
(文責:株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》)