2025.09.26
30年間で花粉濃度が21%上昇
米国ユタ大学生物科学部のDr. Andereggらの研究チームは、人為的な気候変動により、北米の花粉シーズンは長期化かつ深刻化していると指摘しています。
研究チームによると、「花粉の濃度は温度に非常に敏感」で、花粉シーズンの開始が約20日早まっただけでなく、終わる時期も約8日遅くなっていて、花粉濃度は21%上昇したそうです。
そして、こうした花粉シーズンの長期化かつ深刻化の傾向は、1990年から2018年の30年間でより顕著になっています。
研究チームらは、「花粉の多量摂取は、アレルギーや喘息、学業成績の低下、救急外来の増加など、さまざまな健康被害をもたらす。さらに、花粉に対する生体の防御システムそのものに影響を及ぼす可能性もある」と警鐘を鳴らしています。
(文責:株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》)