2025.10.31
小児のOSA、手術で認知機能が改善する?
米国ケース・ウェスタン・リザーブ大学医学部のDr. Taylorらは、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の小児を対象とした研究を行い、OSAに対するアデノ扁桃切除術は、睡眠や生活の質を大きく改善することを明らかにしました。
一方で、認知機能(注意力、感情力、行動・衝動性など)面の改善は弱く、臨床的に「効果がある」といえるレベルのものではなかったとことを報告しています。
しかし、本研究に関与していない韓国の研究者は、「OSAの手術を受けた子どもたちは行動が改善しており、学校生活や感情コントロールに良い影響を及ぼす可能性がある」と指摘しています。
Dr. Taylorらの研究結果は、小児の年齢やOSAの重症度によってばらつきがあったため、追加研究を行い、手術による真の効果を明らかにすることが課題といえます。
(文責:株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》)