2025.11.28
めまい患者に行われている検査の現状
めまい患者の画像検査は救急外来での指針は整いつつありますが、外来診療では不適切な検査が多いことが報告されています。
米国の研究によると、めまいで受診する患者の77%は外来で診察され、そのうち15%が半年以内に画像検査を受けていました。
救急外来ではCTが多用される一方、外来ではMRIがCTとほぼ同率で行われ、高額なMRIが検査費用の70%を占めていました。
MRIはCTより有効な検査とされますが、費用負担が大きいため、誰にMRIが本当に必要かを見極める工夫も求められています。
今後はガイドライン整備や教育、さらにビデオ眼球運動検査(VOG)といった新技術の導入によって、外来での適正な診断体制が期待されています。
※:日本ではめまいのタイプ(急性期めまい、前庭神経炎、良性発作性頭位めまい症、メニエール病・遅発性リンパ水腫など)に応じて、各種学会等がガイドラインを整備し、検査・診断のあり方についての判断基準を示しています。
(文責:株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》)