2025.12.26
子どもの耳下腺炎の治療法に朗報?
若年性再発性耳下腺炎(JRP)は、子どもの耳の近くにある耳下腺がなんども腫れて痛みを伴う病気です。
原因ははっきりしていませんが、自己免疫や感染などが関係するといわれています。
多くは5~10年ほどで自然に落ち着きますが、腫れを繰り返すためQOL(生活の質)が下がることがあります。
いくつかの研究では、「唾液腺内視鏡検査」と「コルチコステロイド管注入(DCI)」が有効であることが示されていますが、すべての医療機関が唾液腺内視鏡検査機器を備えているわけではありません。
そこで米国コロラド小児病院のRoby医師らは、DCIだけを受けた12名の小児の記録を調べたところ、約半数は治療後に再発せず、重い副作用も確認されませんでした。
この結果から、JRPに対し、DCI単独という治療の選択肢が広がる可能性があります。
(文責:株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》)