2025.12.26
子どものOSA、手術の必要性を指先でチェック
通常、OSA(閉塞性睡眠時無呼吸症)の診断には「睡眠ポリグラフ検査(PSG)」がもっとも正確ですが、時間も費用もかかり、どこでも受けられるわけではありません。
そこで、イタリアのバンビーノ・ジェズ小児病院のCutrera医師らは、OSAが疑われた380人の子どもを対象に、自宅で夜間パルスオキシメーターを装着してもらい、そのデータを分析しました。
その結果、酸素が下がる回数や脈拍の変動などをもとにした「マギル酸素飽和度スコア(MOS)」が重症だった子どもは、そうでない子どもよりも約20倍、アデノイド・扁桃摘出術を受けていました。
つまり、家庭での簡単な検査から、手術が必要となる可能性をある程度見極められるということです。
ただし、重い基礎疾患がある子どもなど、手術リスクが高いケースでは、引き続きPSGによる精密検査が必要とされています。
(文責:株式会社プロウェーブ《prowave.co.jp》)