診療について

小児のアレルギー

幼児の花粉症は年々増えています。 鼻アレルギー診療ガイドライン 2016年版によると、5~9歳の子どもで13.7%、10~19歳では、成人の発症率と変わらない31.4%となっています。

年齢層別有病率

スギ花粉の飛散時期は、1月から4月となっていて、この時期は風邪やインフルエンザが流行する時期と重なるため、保護者の皆様にとっては、アレルギー症状なのか風邪による症状なのか見極め辛いことと思います。さらに、幼児では症状をしっかりと伝えることが難しいため、特にご注意頂く必要があります。
幼児のアレルギーは早めに原因を特定して適切な治療を早く開始することができれば、アレルギー症状の大幅な軽減が期待できます。

症状

頻繁に鼻や目をこするといった特徴的な動作、いつまでたっても鼻水・鼻づまりがみられる場合にはアレルギー症状が疑われます。
当クリニックでは、お子さんのアレルギーの原因を特定するよう努めています。
お子さんの場合、早めに正しい診断を行うことが重要です。
年間を通じてひどい鼻づまりや閉塞感、いびきや風邪が長引いているとお悩みの場合にはアレルギーの可能性が考えられますのでご相談ください。

アレルギーの原因

実は、お子さんのアレルギー原因で圧倒的に多いものは、ホコリやダニです。
スギやヒノキによる花粉症もありますが、圧倒的に多いのはホコリやダニによる影響です。
その他には、イネ・カモガヤ・イヌ・ネコといった要因も多くみられます。

診断

  1. 問診でお困りの症状や程度を確認します。
  2. スクラッチテストを用いてアレルギー原因を特定します。
    スクラッチテストとは1歳から可能なアレルギー検査です。
    痛くない程度に、皮膚に小さな傷をつけて、主要なアレルゲンとなる抗体液を垂らしてその反応の強さによりアレルギーの原因を特定します。小さなお子さんに負担をかけずに簡単に検査ができます。15分程度で結果が判明するので初診でも素早くに診断できます。皮膚かぶれの心配も特にありません。

治療

アレルギー症状がひどくない状態でなければ、過剰な治療や投薬は必要ないと考えています。
アレルギーと診断されると長期間 薬を服用しなければというイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、アレルギー症状で、普段の生活に特別支障が出ていない場合には、過剰な治療は必要ありません。
年間を通じて鼻づまりがひどいお子さんやかゆみなどアレルギー症状が強い場合には症状が落ち着くまで適切な治療が必要となります。
小さなお子さんほど体の成長が著しいため、薬の使用は必要なときに適切に処方することが最善です。

当クリニックでは、「必要なタイミングに短期間で治療を行うこと」を大切にします。
実際、鼻水や鼻づまりで当クリニックに来院されるお子さんは、風邪によるものがほとんどです。長期間継続したアレルギー治療が必要なお子さんはそれほど多くはありません。
アレルギー症状が強く現れる時に、積極的に治療を進めてあげると、次第に気にならなくなるほど軽減されることが多いです。学校や習い事、お友達と遊んだりしたいお子さんにとって通院は短期間で終えられることが大切だと私たちは考えています。最近ではアレルギー薬も目を見張るほどの素晴らしい進化を遂げています。保護者の皆さんもアレルギーに対して過剰に敏感になったり、不安に思うことなくお子さんの治療に向き合っていただければと思います。

診療時間 日・祝
午前 
9:00~12:00

13:00まで
午後 
15:00~19:00
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休診日:水曜、日曜、祝日/土曜は9:00~13:00まで

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