診療について

耳の症状

耳の主な病気

1.難聴

難聴の主な原因
・外耳(耳あか、外耳炎など)
・中耳(急性中耳炎、滲出性中耳炎、慢性中耳炎など)
・内耳(突発性難聴、神経性難聴、騒音性難聴、メニエール病など)
・脳(聴神経腫瘍など)

耳鳴りや耳の聞こえが悪く(難聴)なったり、耳に異物感や痛みを感じたりした時は、できるだけ早めの耳鼻科受診をしましょう。
発症から時間がたつほど治癒率が低下してしまいます。

発症してから1カ月以上の慢性的な難聴は、治るものと治らないものがあります。
加齢による神経性難聴(とくに電子音などの高音の難聴の場合)は、治りにくい難聴です。
糖尿病、高血圧、高脂血症などに伴う動脈硬化があると、難聴の進行も早くなると考えられています。同年代とくらべて聴こえにくいと感じる方は、血糖値、血圧、LDLコレステロールの検診を受けましょう。良い食生活、適度な運動と、必要があれば動脈硬化を進行させない治療を行うことにより、難聴の進行も軽減される可能性があります。

難聴
2.耳鳴り

明らかに音を発しているものが無い状態の中で、音として自覚する現象です。
耳鳴りは難聴を伴うことも多いため、難聴の主な原因と同じになります。
当クリニックでは、カウンセリングと音響療法との組み合わせや、内服薬による治療(ビダミンB12、循環改善薬、精神安定薬、抗うつ薬)、TRT療法(耳鳴り再訓練療法)などで、治療をします。

耳鳴り
3.補聴器

「他の人の話が聴き取りづらい」、「大きな声で話してもらわないと聴こえない」など、聴覚補償が必要な場合は、補聴器を検討しましょう。
当クリニックでは、予約制で補聴器外来を行っています。補聴器外来では、カウンセリングと補聴器の貸出しをします。「補聴器を一度試してみたい」という方も、ご相談ください。

補聴器
4.めまい

めまいの主な原因
・耳 (メニエール病、良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎など)
・自律神経 (起立性低血圧など)
・頚部 (首のこりを伴う頚性めまい)
・脳 (脳腫瘍、脳出血、脳梗塞など)
・その他 (貧血、高血圧、不整脈など)
自分または周囲のものが動いていないのに、動いているように錯覚したり、異常な感覚になったりする状態のことで、視覚、平衡感覚と固有感覚の不統合で感じる感覚と言われてます。
難聴、耳鳴、耳がつまった感じなど耳の異常を伴う場合は、早めに当クリニックを受診しましょう。

5.自分の声や呼吸音が耳にひびく

耳管の病気(耳管狭窄症、耳管開放症)の疑いがあります。
耳管狭窄症は、耳と鼻をつなぐ耳管がつまることにより、耳がつまった感じ、自分の声がひびいて聴こえる、自分の呼吸の音が耳にひびくといった症状が起こります。
逆に、耳管開放症は、耳管が開きすぎる(必要な時にうまく閉鎖できなくなる)病気です。こちらも自分の声がひびいて聴こえる、自分の呼吸の音が耳にひびく、耳がつまった感じがするといった症状が起こります。
どちらも、原因を取り除くことが必要なので、症状を感じる方は、早めに当クリニックを受診しましょう。

6.音は聴こえるが、人の話が聴きとりにくい

神経性難聴などの疑いがあります。
神経性難聴(感音難聴ともいう)は、主に内耳にある蝸牛の機能低下からくる難聴です。
加齢による難聴のほとんどが神経性難聴です。この場合、高音から聴こえにくくなるのが特徴です。
低音部が聴こえにくくなる低音障害型(感音)難聴という病気もあります。これはストレスによる血行障害が原因と考えられています。
加齢による神経性難聴の方の聴こえを改善することはまだ困難ですが、動脈硬化の進行を食い止めるなどで、難聴の進行が抑えられる可能性があります。

7.物音がひびく

神経性難聴や、メニエール病などの疑いがあります。

8.耳がつまった感じがする

耳あかがある、外耳炎、中耳炎、突発性難聴、神経性難聴、メニエール病、耳管狭窄症、耳管開放症など疑いがあります。
また、強い鼻づまりの時にも起こることがあります。

9.耳が痛い

外耳炎、急性中耳炎の疑いがあります。
下記の症状を伴う場合があります。
・ 耳が痛い、耳閉感(耳に水が入ったような感じ、ふさがったような感じ)、難聴、耳漏(耳から異常な分泌物が排出される)、耳鳴りなど
・ 鼻汁、咳、発熱など
・ 乳幼児の場合 機嫌が悪い、泣く、耳を触る、ぐずる、耳を傾けるなど
上記と別に、副鼻腔炎、上咽頭炎、扁桃炎、歯痛、頚部リンパ節炎が原因となることもあります。

10.耳がかゆい

外耳炎の疑いがあります、鼻やのどのアレルギーが原因となることもあります。
外耳道は、微生物が繁殖しやすい構造になっています、耳かきのやり過ぎの注意も必要ですが、清潔に保つことも大切です。
かゆみが続く場合は、早めに当クリニックに受診しましょう。

11.耳だれ

外耳炎、急性中耳炎、慢性中耳炎の疑いがあります。

12.小児が耳をよくさわる

耳あかがある、外耳炎、中耳炎の疑いがあります。

診療時間 日・祝
午前 
9:00~12:00

13:00まで
午後 
15:00~19:00
補聴器外来は月曜、金曜、土曜のみ(ご予約には受診が必要です)
休診日:水曜、日曜、祝日/土曜は9:00~13:00まで

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