診療について

幼児の聴覚検査

幼児期の難聴はとても大きな問題です。
言語やコミュニケーションの能力は、幼児期に急速に発達するため、難聴の発見が遅れると、これらの能力の発達も遅れてしまいます。
加えて、耳鼻の形成が未発達なことでさまざまな病気に悩まされやすい時期でもあります。原因が先天的なものか、一時的なものかの診断をする上で、幼児期の聴力検査はとても重要な意味を持っています。
当クリニックでは、聞こえに不安のあるお子さんに対して専用の検査機器を複数取り揃えております。お子さんのためにもお気軽にご相談ください。

幼児期の耳の特徴

幼児期の聴力はその後の成長過程において大きな影響を与えるため、異常があれば早めに発見し、適切な対応を取る必要があります。
幼児期は、一時的な耳の聞こえの悪さや、痛みや違和感を訴えることが多いです。
耳の状態を早めに確認できる耳鼻科の検査は非常に有効です。
一方、幼児の中耳炎は痛みを伴わないことも多く、異常を察知できるのは親御さんなどの身近な方々の観察力となることから、気づかないままのお子さんが多いのも幼児期ならではの特徴です。
表現も言葉もままならない幼児期だからこそ、普段からの注意深い観察は重要です。

検査は何歳から

新生児から検査可能です。 生まれてすぐの赤ちゃんは、産科で新生児聴覚スクリーニング検査(ABR)を受けます。音反射による脳の波形で、まずは大まかに聴力の有無を確認します。
3歳児健診では耳元で指をこすり合わせる音を聞かせたり、言葉をオウム返しさせることで異常がないかを再度確認しています。
就学時健診でも広く簡易検査が用いられています。段階的に確認することで聴覚障害が早めに発見できれば、その後の言語発達やコミュニケーションの形成において適切な対策を講じられるからです。

当クリニックは、さまざまな検査を実施しています。
聞こえを判定する検査はどれも繊細なものです。お子さんが泣いたり大声を出してしまうと正確な数値測定ができません。
幼児期は言葉が未発達なのでうまく説明できなかったり、こちらからの意図を正しく解釈できないことも多いため、検査スタッフは細心の注意を払い対応しています。
検査自体はとても簡単なものですので、小さなお子さんも安心してお受けいただけます。

検査が必要な状態

・大きな音にびっくりしない
・生後3ヶ月を経過しても呼びかけに反応しない。
・生後6ヵ月を経過しても音がする方に向いたり、音のマネをしようとしない
・1歳の時点で、おしゃべりをしない
・2歳までに、単語をしゃべらない
・3歳を超えても何かを表現するときに、言葉よりもジェスチャーを使う
・周りのお子さんより言葉の数が少ない
・理解しにくい言葉でしゃべったり、非常に大きい声やか細い声を出したりする
・何度も聞き返す
・テレビなどの音を非常に大きくする
・普段、ぼんやりしたり、読み書きや計算が苦手だったりする
・呼びかけに応答しない
といった症状にお気づきの場合にはお早めにご受診ください。
親御さんから見て気になる症状がある場合には、まずはご相談いただければと思います。

検査について

聞こえの程度や症状によって必要な検査をします。
当クリニックでは以下の精密な検査機器を取り揃えております。

・OAE検査(耳音響放射)

正常の内耳からは絶えず小さな音が放射されています。
内耳の細胞がエコーによって振動するわずかな反応を診て聴覚機能の有無を調べる検査です。お子さん聴力検査や難聴などの早め発見に有効です。

・標準純音聴力検査

密閉された防音空間でヘッドフォンから流れる小さな音を聞き取る検査です。
低い音から高い音までさまざまな種類の音が聞こえるかの検査をします。
音が聞こえたらボタンを押すという簡単な検査ですので、小さなお子さんも安心して受けられます。

・ティンパノメトリー検査

空気圧の変化を利用した鼓膜の可動性を測定する検査です。
よく中耳炎を患うお子さんの鼓膜は硬く変質しやすい傾向があります。鼓膜の動きが悪くなると聞こえに影響するので、鼓膜の柔らかさなどを測定します。

ティンパノメトリー検査

聴力に影響を与える病とは

中耳炎、難聴、真珠腫は、幼児期の病気の代表格です。

☆中耳炎
中耳に細菌やウイルスが入り込むことで炎症が引き起こされます。場合によっては痛みや発熱、耳だれや聞こえが悪くなるといった症状が現れることがあります。幼児の耳管は大人に比べて太いため、細菌やウイルスが侵入しやすいので注意が必要です。

☆難聴
耳のさまざまな部位の障害によって聴力が低下する病。
精神的な問題や過剰なストレスによって突発的に引き起こされるケースもあります。
「聞こえにくい」「音などが前と違って聞こえる」などさまざまな不自由を伴います。

☆真珠腫
耳垢が鼓膜の内側で増大することで聞こえが悪くなります。感染を併発してしまうと内耳の合併症の危険もあるので、専門機関で除去する必要があります。
また、問題が片耳のみの場合は、お子さんとしては音が聞こえているため異常に気づきにくいものです。「一定の方向から呼びかけると反応が鈍い」といったような不安を感じたら、まずは耳鼻科で詳細な検査をお受けいただくことをお勧めします。

言葉の理解が難しい幼児期だからこそ、
普段からの観察をして早めケアを大切に―

幼児期は言葉をおぼえ始めであり、コミュニケーション能力をこれから高めていく時期なので、相手の意図を正確に理解したり、症状を正確に説明することが難しいです。
痛みや辛さを伴うお子さんは、激しく泣いたり怯えたりすることで正確な検査結果を導き出すことが難しいことも多々あります。
お母さん・お父さんやご家族の方には、いつもと違うお子さんの様子に気づいていただき、気になる症状がある場合はお早めにご相談ください。

診療時間 日・祝
午前 
9:00~12:00

13:00まで
午後 
15:00~19:00
補聴器外来は月曜午前のみ(ご予約には受診が必要です)
休診日:水曜、日曜、祝日/土曜は9:00~13:00まで

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