新型コロナウイルス感染症は、誰でも感染する可能性があり、感染したときの症状は人によってさまざまです。同じように、感染から回復した後にも、後遺症としてさまざまな体調不良が続くことがあります。これをロングコビッド (Long COVID)と呼び、年齢に関係なく見られることが分かっています。
ロングコビッドの症状1)2)は多岐にわたります。嗅覚・味覚異常などの特徴的な症状のほか、身体のさまざまな部位における不調が認められています。1人で複数の症状をもつケースも報告されており、「陽性ではなくなったけれども、どうも体調がすぐれない」場合は、ロングコビッドの可能性があります。
アレルギー疾患のような症状が気になりながら、いちども検査を受けたことのない方に、イムノキャップラピッドはおすすめの検査法です。ロングコビッドの原因としては、自己抗体やウイルスによる過剰な炎症(サイトカインストーム)、活動性のウイルスそのものによる障害など、さまざまな説がありますが、明確には分かっていません。
ただ、ロングコビッドの患者の中には、慢性上咽頭炎をもつ場合のあることが確認されており1)、それにより倦怠感や発熱・微熱などの症状が引き起こされている可能性が考えられます。
ロングコビッドの治療は、原因が明確でないことから、対症療法が中心です。症状によって対応する診療科は異なりますが、とくに頻度の高い嗅覚・味覚異常については、耳鼻咽喉科で専門的な治療が可能です。また、倦怠感や発熱・微熱が慢性上咽頭炎を原因とする場合は、Bスポット療法という治療法で改善する可能性があります。
嗅覚・味覚異常の治療や、Bスポット療法をご希望の場合には、はなまるクリニックを受診いただき、ご相談ください。
受診の際は、オンライン受付からご予約をお願いいたします。
1)Web医事新報 No.5065 OPINION 医療界を読み解く[識者の眼]「COVID-19後遺症の陰に慢性上咽頭炎」堀田 修
https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=17037
2)東京都病院経営本部(都立・公社病院「コロナ後遺症相談窓口」相談状況)令和3年5月末時点
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