全国にも耳鼻科診療所において、CTを設置している医院はまだ数少ないかと思いますが、当院では、より的確な診断と適切な治療のために、コーンビームCT(低被ばくCT)を導入することにいたしました。
コーンビームCTとは、被写体に円錐状のX線ビーム(コーンビーム)を照射しながら機械が回転して撮影を行い、撮影した画像データをコンピュータにより3Dの立体画像を生成します。 従来のX線CT装置と比べ、一回転の照射で3D立体画像を得られるため撮影時間も短く、厚さ0.05㎜での断層(スライス)撮影が可能なため、精密な立体画像から様々な耳鼻咽喉科の病気の診断に有効です。
撮影範囲の狭い耳鼻咽喉科の領域に特化しているため、より精密な診断を可能とし、以下の特長が挙げられます。
当日すぐに撮影することができ、検査時間は約1-2分となります。
また、検査結果もその場で確認できるため、診断・説明をすぐ受けられ、早期の治療開始が可能です。
被ばく線量が一般的なCTの1/7以下と低被ばくのため、身体や環境に配慮されています。
一般的なCT(検査費用:4,500円程度)と比べて、検査費用は3割負担の場合で3,300円と、経済的負担を軽減できます。
CT検査によって、顔面や耳の立体構造を把握することができるため、普通のレントゲンでは分からないところまで詳細に観察ができます。
副鼻腔は、鼻の穴の周りの複数ある空洞のことで、上顎洞・篩骨洞・前頭洞・蝶形骨洞の4つに分類されます。
レントゲン撮影では上顎洞の炎症はある程度分かりますが、それ以外の部位はレントゲンでははっきりと映らず、判断しにくいことがあります。
その点、CTでは全ての副鼻腔を細かく観察することができ、副鼻腔炎の病変を発見して、適切な治療につなげることができます。
また、通常の副鼻腔炎は細菌感染から発症しますが、特殊な副鼻腔炎としてカビ(真菌)や虫歯が原因で起こることがあります。
カビ(真菌)や虫歯が原因の場合は、通常の副鼻腔炎の治療では改善しませんので、CT撮影をしておらず、副鼻腔炎がなかなか治らない場合には、CTによる診断をおすすめします。
伝音性難聴といわれる難聴は、耳小骨や中耳の病気が原因で起こります。
中耳は外からは見ることができませんため、原因不明の伝音性難聴の診断にはCTが役立ちます。
また、真珠腫性中耳炎という特殊な中耳炎の診断、重症度の判定にも有用です。
外傷に伴う骨折の診断、手術適応の評価ができます。
ただし、骨折への処置は行っておりませんので、手術の必要がある方は近隣の病院へ紹介させていただきます。
CT検査では、病気がどこの場所にどの程度の状態なのか、目で見えてはっきりわかるため、適切な治療への手助けとなります。
また患者様ご自身の病気への理解も深まり、とても利点の多い検査といえます。
川口市で耳鼻咽喉科専用のCTを導入している医院をお探しの場合は、ぜひ当院へご相談ください。
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 |
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◯ | ◯ | 休 | ◯ | ◯ | ◎ 13:00まで |
休 |
午後 15:00~19:00 |
◯ | ◯ | 休 | ◯ | ◯ | 休 | 休 |
補聴器外来は月曜、金曜、土曜のみ(ご予約には受診が必要です) | |||||||
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