のどの扁桃には、
扁桃肥大とは、扁桃の4つの組織のうち、
個人差はありますが、扁桃のうごきが活発なお子さんでなりやすく、4歳~8歳くらいの時期によくみられます。
扁桃肥大があっても、通常は
重症化すると、寝ている間にいびきや、呼吸が一時的に止まるSAS(睡眠時無呼吸症候群)をひきおこすこともあります。それにより睡眠不足となり、寝起きが悪くなり、日中に居眠りをする、集中力が低下するといったことがあり、気づかないうちに日常生活に支障をきたすようになります。
SAS(睡眠時無呼吸症候群)についてはこちらアデノイド肥大とは、扁桃の4つの組織のうち、アデノイド(
アデノイド肥大も扁桃肥大と同様、気道が狭くなるために、いびきやSAS(睡眠時無呼吸症候群)をひきおこすことがあります。また、中耳炎をくりかえしたり、溶連菌などの感染症にかかりやすくなったりします。
SAS(睡眠時無呼吸症候群)についてはこちらアデノイド(
扁桃肥大やアデノイド肥大によりSAS(睡眠時無呼吸症候群)をひきおこすことは、そうめずらしいことではありません。SAS(睡眠時無呼吸症候群)というと、はたらく世代の大人に多い病気というイメージがあるかもしれませんが、子どもであっても1~3%はSAS(睡眠時無呼吸症候群)を発症していると言われています。
SAS(睡眠時無呼吸症候群)になると、寝ている間にいびきをかいたり、呼吸が止まったりするようになり、それにより睡眠不足となって日中の活動に影響を及ぼします。
また、寝ている間に無呼吸が繰り返されると、成長ホルモンがじゅうぶんに分泌されなくなり、お子さんの成長や発達に悪影響を及ぼすリスクもあります。
お子さんのSAS(睡眠時無呼吸症候群)が疑われたら、なるべく早くに診断を受け、治療を行うことが重要です。SAS(睡眠時無呼吸症候群)かどうかを診断するには、医療機関を受診して、専用の検査機器で睡眠中の呼吸やいびき、心拍などをモニターします。これは、手の指や鼻の下にセンサーをつけて調べるもので、比較的簡便にSAS(睡眠時無呼吸症候群)の可能性を確認することができます。
ご家族にスマートフォンなどで寝ている間のようすを撮影していただき、いびきや、顔や胸の状態を記録してもらうのも役立ちます。ほかにも、日中の眠気の状態をチェックするため、問診票など確認を行う場合があります。
検査の結果、大人のであれば「10秒以上の呼吸停止が、1晩(7時間の睡眠中)に30回以上、または1時間に5回以上ある」という基準に該当すればSAS(睡眠時無呼吸症候群)と診断されますが、お子さんの場合は「無呼吸時間が10秒に至らなくても、2回分の呼吸停止があれば無呼吸と診断できる」とされています。
扁桃肥大やアデノイド肥大でSAS(睡眠時無呼吸症候群)がひきおこされている場合は、大きくなった扁桃腺やアデノイドを切除することで、SAS(睡眠時無呼吸症候群)の改善が期待できる場合もあります。手術は全身麻酔のもとで行われ、通常数日~1週間程度の入院が必要となります。
また、お子さんであっても、鼻に装着したマスクから空気を送り込む
ただし、CPAPをもちいた治療は長期にわたることもあり、医師とじゅうぶんに相談すると良いでしょう。
お子さんのSAS(睡眠時無呼吸症候群)は、放置すると成長や発達に悪影響をおよぼすリスクがあります。そのため、何でSAS(睡眠時無呼吸症候群)になっているのか、その原因をつきとめ、早めに対処すべく当クリニックにご相談ください。
はなまるクリニックが運営する睡眠時無呼吸症候群の情報発信サイト「e-SAS.jp」では、症状や検査、治療についてなど、わかりやすく説明しています。
・睡眠時無呼吸症候群とは
・睡眠時無呼吸症候群の検査と診断
・睡眠時無呼吸症候群の治療について
・睡眠時無呼吸症候群を悪化させる習慣と見直しポイント
・睡眠時無呼吸症候群の自己チェック
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